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千葉日本大学第一中学・高等学校のトピックスページ。
今日は、盲目というハンディを持ちながらパラクライマーとして活躍されている小林幸一郎さんの「見えない壁だって超えられる」という講演をお聞きしました。
小林さんは東京校のご卒業で、今年53歳になられるそうです。高校二年生の時に、ふとしたきっかけでクライミングの雑誌を手に取り、そこに書いてあったところへ電話をしてクライミングを始めたそうです。旅行会社からアウトドアの企画会社へと進まれていましたが、28歳の頃から目に異変が生じ、遺伝性の病気で治療法がなく近い将来失明しますと宣告されたそうです。
失意の中で、アメリカ人で、全盲でもエベレストや世界最高峰を次々と登頂していたエリック氏の話を聴き、そのエリック氏に会いにアメリカへ行って、大きな啓発を受けられたとのことです。
その後、再びクライミングをはじめ、パラクライミングの世界大会で4連覇を果たしたり、健常者でも難関の山の登頂を成し遂げていっています。
ご自身の転換点を「プチチャレンジ」として、一回目は雑誌で見たクライミングの事務所に電話をしたこと、二回目は アメリカのエリック氏に会いに行ったことだと話されました。
最後に「夢は探すもの? いや、きっと・・・」と話を終えられました。約1時間のお話を聴いていて、小林さんの生き方、人生の見つめ方に大変感銘を受けました。
生徒たちも真剣に聞き入っていました。きっと、それぞれに受け取る物かあったのではないかと思います。